(小学4年生)




「ねえ、ねえ。一緒にやろうよー」

「やろうよぅ。この間の奴。ちょっとだけ」

 

「駄目です」

 

「ねえ。いいでしょ。やってよ」

 

「駄目なものは駄目です」

 

「ケチ。やりたいよー」

 

「今はお勉強の時間です」

 

「じゃあ、これ終わったらやっていい?」

 

「交換条件はのめません。それにゲームは一日30分のはずで今日はもう既に私が来る前にやっていたと奥様が仰っていましたので、駄目です。」

 

「山崎のバカ」

 

「お嬢様!」

ビクッ。

 

「さっきから駄目だと口で言っているというのに、お分かりいただけないのですね?」

 

「一つ。我侭はいけません」じっと顔を近づけて目を見て言う。

 

「一つ。言っていいことと悪い事があります」

逃げられないように顎をつまんでじっと目を見てもう一つ言い聞かせる。

手を離して最後に質問。

 

「さあ、悪かったと思っていたら何ていうんですか?」

プイとむくれている。

 

すぐむくれるのだから。

ちゃんと謝れたら痛い思いをしなくていいのに、プライドの高いお嬢様だ。

「この間、私の膝の上で泣いたのはどなたでしたっけ?」

 

「知らないわ。山崎が悪いんだもの。」

 

「そうですか。」

ひょいと捕まえて膝の上に乗せる。

スカートをめくりさっさとパンツを下ろして、むき出しのお尻に手を乗せる。

「最後のチャンスですが?」

仏心なんですけどね?

 

「嫌いよ。山崎なんて。」

 

パチン 

痛かったはずなのに、我慢する所は良いのか悪いのか。

やっぱりお尻を叩かないとゴメンナサイはまだいえないか・・・。

 

子供なのに変な所で弱みを見せないようにする所を見ると、心閉ざされてるかと思う。

でもそれでも私はお目付け役。心を鬼にして叱る。それが私の仕事だから。

パチン パチン パチン パチン

パチン 

「ううーえーん。」

「痛―い。痛い。痛い。」ワンワン泣き出す。

 

やっぱり子供かと思えて、ある意味安心する。

 

「お嬢様、悪い事をしたら何と言うんですか?」

 

 

 

 

「――ごめんなさい・・・」

手を止めることなく、さらにお教えする。

 

「バカなんて言葉使ってはいけません」

 

「それと、交換条件も我侭も許しません」

 

パチン パチン パチン パチン。

 

「お返事はどうしましたか?」

 

「はい」

パチン パチン

「そうですね。」

パチン パチン

 

 

「痛いよ。山崎。もうゲームしたいっていわないから。お勉強するから。もう終わりにしてよ。いたいもん」

 

「そうですか。『ごめんなさい』もいえたのでではこれで終わりにしましょう」

 

ようやく膝から下ろすと、

「見ないで」

といって、タオルを引き出しから出して顔を隠す。

やれやれ。まだまだ子供に戻るのはほんの一時位か。

それだからこそ、可愛らしいのかもしれないけれど。

 

「さあ、いらっしゃい。よく我慢しましたね」

そう言って、 タオルで顔を隠すお嬢様を膝に乗せる。

 

「お尻痛い」

顔を見られないように、胸に押し付けてくる。
背中をさすってやる。呼吸が落ち着くように。ゆっくりと。

 

 

「自業自得です」

 

「自業自得って?」

「ご自身で後で調べましょうね。国語辞典はそのためにあるのですから」

 

「じゃあ、いい」

 

 

「お嬢様?せっかくいい子になったと思ったのに?まさかお仕置き足りませんか?」

 

「いや。もうお仕置きは。痛いの。や」

 

「今日は、頑張ったので、大目に見ますが、次からそんな態度だったら、お仕置き追加ですからね」

 

 

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