時々ビシッと叱られるけれど、

段々と、少しずつではあるけれど、成長してきていると認められ、

というか、本当は自分でやりなさいという事なんだろうけど、

言われた事ちゃんとやっているかどうかは毎回チェックされなくなってきた。

 

褒められるとすっごく嬉しいし、また頑張ろうなんて、単純だからすぐ思っちゃう。

 

たまーに、抜き打ちで「ノートを見せないさい」っていわれるけど、やったかやらなかったか、毎回確認していた宿題ノートは自主管理になりつつある。

 

『今日までのところでわからなかった所は』?という言葉から始まる授業。

「さて、今日はこれくらいで終わりにしよう」

 

ほっとして、いつもの様に席を立つ。

「話があるから座って」

げ。なんだろう。やばい事じゃないと良いけど。

 

「というか、沙耶の方から話があるのかと思っていたんだけどな」

 

涼先生、笑顔もつかの間、一拍おいたら、真面目な顔にすぐなった。

 

「ま、いいか。じゃあ、ノート見せて」

 

がーん。

 

「あ、あの」

「・・・今日のところは・・・全部やってない」

 

「『やってないです』でしょ?ちゃんと敬語を使いなさい。」

 

「はい」

 

「どうして授業始まる前にそういわなかった?」

だって。

 

本当は言おうかとも思っていたけど、100回ごめんなさい言ったら許してくれるかなとか、色々考えてはいたんだけど。

 

「ごめんなさい」

 

「ばれなければいいなと思って、ごまかそうとしたんだな」

 

「返事は?」

 

「涼先生ごめんなさい。もうしない。今度からちゃんと言うから」

 

「ごまかそうとしたのかどうかを聞いているんだよ」

 

そ、そんなの答えられないよ。

・・・

「いい加減にしないと本当に怒るよ。」

 

だって、メーターのレベルは完全にお叱りモードだし。

怖いんだもん。本当にってつけるまでもなく、見るからに既に怒ってるじゃん。

怖くって、自分でもいけないと思うけど、やっぱり。だって。ねえ。

 

「返事も出来ない」

 

「素直でない」

 

「やってない事をごまかす」

 

 

小さくなるだけ。。。

「ごめんなさい」

 

「こんな事じゃあ、お仕置きされても仕方ないよな?」

 

「・・・はい。」

て、“はい”以外に答える言葉見つからないし。

 

「言われた事をしないのは、悪いことだ。さらに、それを正直に言わないで隠そうとするのはもっといけない事だ」

 

「・・・」

いじわる。

 

「返事は?」

いじわる。

 

「はい」

ぼそっと返事する。

 

涼先生の低い声が、身にしみる。

わかっている事を一から言われるのって身の置き場が無いよ。

「ごめんなさい」

 

「わかってるのなら、膝の上に来なさい」

 

そういわれるのは分かっていたのに、いざ言われると、やはり、ビクっとなってしまう。やっぱり宣告されてしまったかって。

 

スカートを捲くられ、パンツをいつものように下ろされる。

 

 

「様子がおかしいのはすぐわかるんだからね。沙耶の場合」

 

そうなの?

 

「それに、授業内容見ていれば宿題していないのなんて、はっきりと分かるんだよ」

 

そ、そうか。

「やりなさいといってやらなかった分、10発」

 

「隠し事してごまかそうとした分はその3倍の罰だ。計算できるね?いくつ?」

「さんじゅう」

 

「そう。」

「素直じゃなかったぶん、10発」

 

「さて、10+30+10合計はいくつかな?」

「ご、ごじゅう?」

「そうだね。でも仕方ないよな。自分が悪いんだから。」

 

「はい。」

仕方ない。でも、50って、その数聞くだけで、多すぎ。絶対に耐えらそうにもないし、その前にイヤだよー。

 

「痛いだろうね」

そういって、先生はさらに私の恐怖をあおる。

 

 

「じゃあ、いくよ」

いつもの事だけど猛烈に恥かしい。

 

パシン パシン パシン

掛け声とともに50発まで、一定のリズムでお尻が叩かれ始める。

痛い!痛いけど、自分が悪いんだし。

 

正直に言わなかったらどうなるか、やりなさいといわれた事していなかったらどうなるか本当はよく知っているんだから。と自分で反省しつつも、でも、お尻をモゾモゾ動かして、逃げようとしてしまう。

 

こればかりは、自分の意思ではどうにもならない。

 

だって、だって、さっき叩かれたと同じ所にまた叩かれるなんて、辛すぎる。同じ所が何度も叩かれると段々と痛みに対して、弱くなっていく。

 

「動くんじゃない。」

パシン パシン パシン

リズムは相変わらず一定。

 

「だって、痛いよ。」

 

「痛いのは当然だろう?これ以上まさか当然の罰から逃げようとしてないよな?」

 

「し、してません。でも」

 

「でもなんだ?」

 

「なんでも・・・ない・・・」

 

そういって声が小さく消える。お尻を叩かれる音は依然として続く。

痛い。涼先生のオニ。50発だなんて。

 

「よし。終わり」

 

バチーン!と最後の一発が終わった。

 

 

「痛いよー」

 

とボロボロ泣いてうずくまる。

 

「立ちなさい」

 

悪い事したのは、わかってる。もうしない。いつもお仕置きされた後は思うのに。

ついつい何かしら、やらかしてしまう。

 

「頑張ってるのは知ってるよ」

 

ひっく。ひっく。

「常に気持ちが持続してるといいだけどね」

 

「忘れちゃうなら、それを思い出させるのも僕の仕事だ」

ひっく。ひっく。

 

「いい?真面目にやるんだぞ」

 

「はい」

 

ひっく ひっく。

 

「よし。信用してるよ」

 

て、信用されるのも、ちょっと怖いんだけど。

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