「コラッ」

 

授業中こっそりMD聞いていたのが見つかってまた連絡帳。

 

「授業中にいろんな事しているみたいだな。」

 

「あは。」

「笑い事じゃない。」

 

ごつっと丸めたノートで頭を叩かれる。

 

やばい。つい笑ってしまった。

「それで、MDはどうした?」

 

「明日反省文持ってきたら返してくれるって言われた。」

 

「じゃあ、見せて。」

 

「え?まだ、書いてない。」

 

「書いてない?」

「じゃあ、いつ書くんだ?」

 

ちょっと、そんなにすごまなくっても。ねえ。

 

「僕が来るまでに時間あったよな?」

 

「ええ、まあ。」

 

「反省していないってわけだ。」    

 

「あ、決してそういうわけじゃあ。」

 

「いーや。反省するまでお仕置きな。」

 

こうなる事は分かっていたけれど、お仕置きの理由がもうひとつ加算される事になろうとは。せめて下書き位用意しておけばよかった。

 

「やるべき事を後回しにしてそういう態度だから授業をサボろうなんてするんだ。」

 

「何をするべき時間位かわかるだろう?」

 

あいたたた。おっしゃる通り。

でもサボりたいっていうのが学生ってもんでしょう?そうだよね?わかってるくせに。

 

「ぐずぐずしない。さっさと膝の上に来なさい。」

 

「はーい。」

「返事は短く。」

「はい。」

 

こういうところ本当に涼先生ってうるさい。

 

パーン パーン パーン パーン

 

「わかってるね?」パーン

 

「はい。」パーン

って、何が?

 

「何が?」パーン

「え?」パーン

「わかってないな。」

 

パーン パーン パーン パーン

 

「わかってる。ごめんなさい。」

 

って適当に言ったけど、これってカマかけられてるのかな?

 

パーン パーン パーン パーン

パーン パーン パーン パーン

「痛い。ごめんなさい。」

 

「言われる前にやる事ちゃんとやります!」

 

「うん?」

 

「よし、じゃあこれで終わり。」

パーン パーン パーン パーン

終わりって言ってから、4つも???

 

痛いよ。涼先生ってば厳しいいいいい。

お尻痛くなることは覚悟の上だったけど。

 

「分かってると思うけど、2度目はもっと厳しいからね。」

 

痛かった。とこぼそうとした矢先に先に言われてしまった。

 

「はい。」

 

「明日用に書いた作文、学校行く前にコピーとって、今度僕が来るときにみせるように。」

 

思わず、ええ?と抗議の声をだしそうになったが、大人しく「はい。」といっておいた。

 

先生用にだけなら、30分位で書けるだろうと思ったけど、

後から涼先生に見せるとなると、真面目に書かないとまたお仕置きされるだろうな。

ぐるぐる考えていたら、ポンポンと頭を軽く叩かれて、ニッて笑顔。

 

うーー。アクマの笑顔。こ・わ・い。

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