さぼりたい

「今日休みたい。」

「ねえ、今日休みますって先生に連絡して。」

「何で?まだ一回しか行っていないのに。何が嫌なの?」

「何でも嫌なの。次は行くから。」

 

いつものサボリ癖。ママはなんだかんだ言っても、電話してくれる事知っていてさっきから粘ってる。

「仕方ないわね。次は行くのよ」

決まった。こんな風だから、有紗の家庭教師は長く続いた試しが無い。

お稽古も長続きしたものは今まで無かった。特に理由も無いがすぐに飽きて嫌になってしまうのだ。家庭教師はドタキャンをあまりにするので、たいてい向こうから断られてしまう。家に来てもらっておいて、本人が居ないこともあり、母親も困惑してしまう。今回は先生の家に行ってという個人授業方式環境が違えば少しはやる気が出るかと思い、お願いした。

「はい。すみません。今日はお休みさせてください。え。でも」

母親の電話の声が聞こえるが、いつに無く長い。今度の先生は結構粘るのかも。

気楽に考えていたら、電話を切った母親が困惑した顔で、

「神谷先生今から家に来るって」

 

「え?なんで断らなかったの?私会わないからね」といって自分の部屋へかけあがる。

きっと、母親が上手い事言ってくれるだろう。そう思っていた。

 

やってきた

 

部屋をノックする音がしたかと思うといきなりドアがあけられた。

「やめてよ勝手に!」と叫んだその相手は仁先生だった。

「随分な口の聞き方だな」

悔しくって横を向いてみる。

「いいかげんにしろ。今お母さんにお仕置きの許可も貰ってきたから甘えた態度を取っているとどういうことになるか、たっぷり教えてやる。二度と生意気な態度もなめた態度も取る気にならないくらい俺が怖いと思えるまでたっぷりとだ。」

「何よえらそうに。出て行ってよ。今日は行かないって言ったじゃない」

「はいはい。じゃあ膝の上で聞こうか。」

そういうと無理やり有紗を膝の上に抱きかかえ、スカートをまくる。

「ちょっと野蛮人。なにすんのよ。」

パーンと一打。

「言っただろ、お仕置きするって。パンツも下ろすから、何処まで強がっていられるかだな。」

「そんなことさせないから」

バタバタするが、手を後ろ手に取られては身動きが取れない。

「お仕置き受ける態度から教えるか。」

そういってパンツの上からバンバン叩かれ始める。

「痛い」

「ひどい。やめてよ」

パーン パーンとその間も絶え間無くお尻は叩かれつづける。

「そんな風だと、このままずっと終わらないぞ。」

パーン パーン 始めて体験する痛いお尻へのお仕置き。

「嫌だ。おとなしくする。わかったから」

パーンという音が一瞬止む。

「大人しくお仕置きを受けます。有紗が良い子になれるようにたっぷりとお仕置きして下さい。」

「ほら、言う。」

 

そんなこと言えるわけ無いじゃん。

 

「………」

「まだ痛い思いするか?」

「有紗にお仕置きして下さい。」小さい声でやっと言う。それが精一杯だった。

「パンツを下ろすからじっとしてるんだぞ」といったかと思うと赤くなったお尻が膝の上に現れた。

「イヤ イヤ」あまりの恥ずかしさに泣き出していた。

「ちゃんと言えるまで許さないからな。」

「大人しくお仕置きを受けます。有紗が良い子になれるようにたっぷりとお仕置きして下さい。」

パーン

「はい。大きな声で。」

パーン

「聞こえない」

パーン

なんでそんな事いわなきゃいけないの?

 

パーン パーンとさっきのパンツの上からとは数倍痛さが違うお仕置きが始まった。痛さに我慢できずに、

「言う。言うから止めて。」

パーン パーンと右、左と交互にお尻は赤くなっていく。

「言うから。お願い。」

「そんな口の聞き方じゃあ、いつまでたっても許さないからな。」

「痛いもん。止めてよ。」

パーン パーンと 抗議は無視されて いつしか、泣き出していた。

やめて欲しいのに、全然お尻へのお仕置きは終わらない。

自分の思い通りにならないことなんて無いから、ことさらプライドを傷つけられた気持ちになる。

「ごめんなさい。」

「いたーい。ちゃんと言います。」

 

ようやくお尻を叩きつづけていた手が一瞬止まった。

「う。う。」というしゃっくりがこみ上げる。

「よし、約束をしよう。これからはいい子になるよう努力する事。悪い事したら正直に告白してお仕置きを受ける事。守れるね?」

「はい」

なんか止めて欲しさと勢いに飲まれて返事をしてしまっていた。

「よろしい。では、今日私の授業をドタキャンしようとした分のお仕置きをお願いしなさい。」

「まだこれ以上お仕置きするの?」

「聞こえない。」

「私の言った事が理解できないのなら、分かるようになるまでちゃんと教えるまでだが?」

「いい。わかったから。」

 

パーン パーンとまた お尻がたたかれる。

「や。止めて。もうしません。今日授業サボろうとしました。ごめんなさい。」

そう言ったものの、心の中では、後でママに他の人に代えて欲しいって泣きついてやるんだからと舌を出してた。

 

パーン

パーン

なに?あやまったじゃん。なんで手止めてくれないの?

パーン

パーン

パーン

パーン

「反省してるんだろうね?」

パーン

「してます。してます。」

パーン

「よし、これで最後、授業を始めよう。」

パーン

嘘。授業する気でいるんだ。最悪…

 

それから、椅子に座らされて英単語の勉強。お尻が痛くて全然集中できない。

最悪。

「そろそろ若いんだ全部覚えられただろう。」

といってテストされ、間違った分だけ罰だといってまた叩かれた。

「授業中、集中していないと痛い目にあう事も覚えて置くように。」

 

そういって本当に最悪の授業が終わった。

先生が帰った後、もう二度と来るな。と部屋で泣き叫んでいたら、ママが入ってきた。

 

 

「ママは今まで有紗の言う事ばかり聞きすぎていたこと、反省したの」

「今度の先生、半年は続ける約束しているから。」

「だって、ママあの人、私のこと叩いたんだよ。」

「ママはそれも含めてお願いする事にしたの。この話はお終いね。」

 

いつものママなら絶対に有紗の言う事聞いてくれるのに、あの仁って人ひどい。どうやって、ママの事洗脳しちゃったのかしら?

「ママ、でも有紗あの人は嫌なの」

「このまま嫌々だけで人生送れないの。わかるでしょ。あまり駄々こねると、神谷先生の言うように、一週間預かってもらいますよ。」

「ちょ、ちょっと、なんで突然あの人のこと肩もつの?」

「ママは肩を持っているのじゃなくって、今有紗に必要な事が何かを教えたいだけ。」

 

こうやって、あの人は家の中で私の常に言いなりだったママを洗脳してしまった。

もう二度と会うことなんてないや。と、いっときの恥じと思っていた奴にまた会うのかと思うと憂鬱な気分になった。

 

正座

さっきから、段々と足がしびれてきている。今日は授業に遅れた罰として、正座で授業。

「集中できない理由でもあるのか?」

「だって、足が。」

「お仕置きして下さいって聞こえるが。」

「なんでもないです。」

もう大嫌いなのに、どうして私はここに通ってるんだろう。

仁先生の部屋は本のにおいがする。

「さてと、昨日の晩は遅かったそうだね。何していたか言いなさい。」

「反省しています。もうしません。」

「質問された事にはちゃんと答える。」

「だって、先生また怒るもん。」

「怒ると分かっている事をするのはどうして?自分で判断できないのなら、どれだけいけない事をしているのか教える必要があるだろ。」

 

どういってもお仕置きされるのか…。

 

「遊んでました。」ほどんどキレ気味。

「誰と」

「一人で」

「誰と一緒だったか?って聞いているんだよ。」

 

「黙る所を見ると一人ではなかったようだね。」

私ってつめが甘い。形勢不利な展開。しまったなー。

「素直にこたえる気が無いのならお尻に聞こう。」

有紗が腰を引くより仁の方が少し早かった。

「あ。言います。」

といったときにはもうすでに無理やり膝の上に乗せられる所だった。

しびれた足がもつれて痛い。

スカートがまくられ、パンツがいつものように下ろされる。

懸命に強がって我慢していたけど、すぐに「痛い」と声がもれてしまう。

足をばたつかせると足の痺れがこれまた痛く、じっとしていないと別の苦しみが重なる。

パーン パーンという音の中で響いた自分の声にびっくりしてしまったのに、先生は慣れたもの。一向に気にしていない。

パーン パーンとリズム良く、お尻がどんどん痛くなって行く。

「いたーいよ。映画、映画見てました。」

パーン

「それで?」

パーン パーン 相変わらずお尻が痛い。

「それだけ。映画みたら家に帰りました。」

「誰と見たんだ?」

「えーと、」

「有紗 いいかげんにしないと 手でのお仕置きじゃなく、ムチで叩くことになるぞ。」

手が止まる

「誰と?」

ついに観念して

「ナンパされた人。名前しかしらない」

答えるや否や、今までより、数倍の痛さでお尻を叩かれる。

「いったーい!」

「だから言うのやだったのに。」

「そんなこと許されると思っているのか?ナメタ事してるとどうなるかたっぷりと教えてやる。」

「や。やだ。もう十分です。」

「そんな事して、なんかあったらどうするんだ?」

「痛い。痛い。ごめんなさい。もうしないから許して。」

「ちょー痛いですー。」

どんなに泣き叫んでも、それからたっぷりとお仕置きが続いた。

 

「いいか、今度そんなことしたらこれくらいでは終わらないからな。叱られるとわかっているのに、するというなんて、言語道断だ。」

「もう二度と致しません。」

泣きじゃくりながら、そう言うのがやっとだった。ようやく開放された後、お習字で門限はもう破りません。と書かされた。

痛いお尻に足が触って正座して書くのが辛かった。

 

これも罰だと先生は意地悪く言って、何度も書きなおしをさせられた。

一日も早く首にしたい。そう願いながら、半年先までのカウントダウン帳にバツをつけてやった。だいっきらい。

 

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